日本ボーイスカウト市川第3団
【発団と「かがり火奉仕」の起源】
昭和37年5月5日、当団は真間小学校講堂で発団式を挙行し、直後に真間山弘法寺手児奈
霊堂を出発点として大門通り商店街経由市川駅まで記念パレードを行いました。当団は、地域 青少年の健全な育成を願う大門商店街有志の肝煎りにより設立された団であり、発団当初よ り地域に深く根ざした活動を行って来ました。
その年の大晦日から手児奈霊堂での「かがり火奉仕」は始まったと伝えられています。この行
事は発団に携わった人々や地域全体への感謝を込めたものであると同時に、発団時の情熱 を新たにすることを目的として始められたものでした。
【「かがり火奉仕」の変遷】
「かがり火奉仕」は全国で多くの団が実施しています。靖国神社や明治神宮でもボーイスカウト
が大晦日の寒風の中、「かがり火奉仕」を行っているそうです。
当団も他の団と同様に、初詣客が通る参道を照らすために火籠に薪を燃やした「かがり火」
を、ボーイスカウトが半袖姿で守ります。一時は参拝客がお札を燃やすための火を熾すように なったり、また参拝客が暖を取るために火を準備していた時期もあるようですが、現在では本 来の姿に戻っています。
【平成16年大晦日の「かがり火奉仕」】
平成16年の大晦日は、昼から降り出した雪のため一時は「かがり火奉仕」の実施が危ぶまれ
ましたが、夜には天候も回復して予定通りに実施の運びとなりました。
23時にセレモニー開始。真間山弘法寺の丸執事長からお話を頂戴した(写真@)後、かがり
火の点火式(写真A)を行いました。そして、いよいよ「かがり火奉仕」の開始です。
半袖制服姿のボーイスカウトが交替々々でかがり火を守ります(写真BC)。上半身が寒いの
はもちろんのこと、昼間の雪でぬかるんだ地面からも冷たさが伝わってきます。しかし、ボーイ スカウトたちは直立不動の姿勢で、初詣客のためにかがり火を守り続けました。
一方、カブ隊からはくまスカウトが協力参加し、大門通り商店街を夜回りしました(写真D)。
「火の用心」を訴えて本部へ戻った後は、暖かいココアとカップ麺で暖を取りました(写真E)。
年が平成17年と変わり、多くの初詣客を迎えた後、1時半に「かがり火奉仕」は無事終了しま
した。 ![]() ![]() ![]()
▲丸執事長のお話(写真@) ▲かがり火点火式(写真A) ▲かがり火奉仕(写真B)
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▲かがり火奉仕(写真C) ▲カブ隊の夜回り(写真D) ▲本部内で暖を取る(写真E)
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