平成19年度に当っての団委員長メッセージ

             
発団45周年と創始100周年を機会に初心に還ろう!!

団委員長 森 屋  啓

 当団は、1962年5月4日に真間手児奈霊堂付近の大門商店街で産声をあげてから45年が経ちました。そして、その55年前、つまり今からちょうど100年前にB-P(ベーデンパウエル卿)によって、英国南部のブラウンシー島で20名の少年と共に初の実験キャンプが行われました。
 この記念すべき2017年にはいろいろな催しが行われます。第21回世界スカウトジャンボリーがイギイスエセックス州で「ひとつの世界、ひとつのちかい」をテーマに開催されますが、日本からは7月24日から8月12日の期間に1600名の人々が参加します。(当団からも8名ものスカウトが参加)
そして当団は「施設・装備品の充実化」と「合同夏季キャンプ」を発団45周年記念事業として展開します。

 しかしながら、この節目に当たり記念事業以上に大切なことは、関係者が「ボーイスカウト運動は近所の子供達を近所の大人達の善意で育む運動!」であることの共通理解に立ち、ボーイスカウトの創始や当団の発団当時に思いを巡らして、初心に還ってこの運動の意義を再確認することではないでしょうか・・・。
 我々が育む青少年への思いが「B-Pの最後のメッセージ」に見事に示されていますが、日々の活動にあっては、我々“近所の大人達”が「楽しさの中から憧れと感動、そして志」の3団教育理念を片時も忘れずに、スカウトの指導に当たっていくことでありましょう・・・。
この機会にベーデンパウエル卿のラストメッセージをご一読いただければ幸いです!


B-Pの最後のメッセージ

スカウト諸君

「ピーターパン」の劇を見たことのある人なら海賊の首領が死ぬ時には、最後の演説をする暇はないにちがいないと思って、あらかじめその演説をするのを覚えているであろう。私もそれと同じで、今すぐ死ぬわけではないが、その日は近いと思うので、君たちに別れの言葉をおくりたい。
 これは、君たちへの私の最後の言葉になるのだから、よくかみしめて読んでくれたまえ。
 私は非常に幸せな生涯を送った。それだから君たち一人一人にも同じように幸福な人生を歩んでもらいたいと願っている。神は、私たちを幸福に暮らし楽しむようにと、このすばらしい世界に送ってくださったのだと私は信じている。金持ちになっても、社会的に成功しても、わがままができても、それによって幸福にはなれない。幸福への第一歩は、少年のうちに健康で強い体をつくっておくことである。そうしておけば大人になった時、世の中の役に立つ人になって人生を楽しむことができる。
 自然研究をすると、神が君たちのためにこの世界を美しいものやすばらしいものに満ち満ちた楽しいところにおつくりになったことがよくわかる。現在与えられているものに満足し、それをできるだけ生かしたまえ。ものごとを悲観的に見ないでなにごとにも希望を持ってあたりたまえ。
 しかし、幸福を得るほんとうの道は、ほかの人に幸福を分け与えることにある。この世の中を君が受け継いだ時より、少しでも良くするように努力し、あとの人に残すことができたなら幸福に生き幸福に死ぬためにこの考えにしたがって、「そなえよつねに」を忘れず、大人になっても、いつもスカウトのちかいとおきてを堅く守りたまえ。
 神よ、それをしようとする君たちを、お守り下さい。

Baden-Powell of Gilwell
君たちの友
ベーデン-パウエル・オブ・ギルウェル

(これは1941年1月8日にベーデンパウエルがなくなった後、彼の書きものの中から発見された)